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− マスコミが報道した「ルテイン」 −
【 わかさ 2001.12より抜粋 】
白内障の手術が不要になった!
緑内障の視野の欠けも治った
と 眼科医が驚く目の新栄養 「ルテイン」
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水晶体や網膜には酸化を防ぐ成分「ルテイン」が多く、
不足すると白内障、緑内障、黄斑変性症、飛蚊症が多発 |
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活性酸素が目の組織を傷める
年を取るにつれて、誰でも体のいたる場所に不調が起こってきます。老眼をはじめとする目の衰えもその一つ。
特にここ数年、急増しているのが白内障と緑内障、黄斑変性症で、中高年になれば誰でもかかる恐れがあり、「目の成人病」とまでいわれています。これらの病気の主原因は、活性酸素(攻撃性の高い酸素)による害です。
目は、よくカメラの構造にたとえられます。角膜を通して入ってきた光は、レンズの役目をする水晶体で屈折し、フィルムに当たる網膜の中心にある黄斑という部分で像を結びます。
そこで映し出された映像が、網膜に張り巡らされている視神経を刺激して、脳の視覚中枢に伝わるしくみになっています。そして、目の中に紫外線などの有害な光線が入ると、活性酸素が大量に発生し、目の組織を酸化して傷めてしまうのです。
目の構造とルテイン |
ルテインは、網膜全体と水晶体に多く含まれる。
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水晶体の透明性が失われて濁る白内障は、水晶体の成分であるたんぱく質が活性酸素によって酸化し、変化することから始まります。
また、緑内障は眼球内に流れる房水という水分が過剰になって眼圧(眼球内の圧力)が高くなることで起こります。
房水が眼球内に増えるのは、眼球の組織が活性酸素によって傷つけられ、代謝(体内で行われる化学反応)が悪化してしまうことが、一因になっているのではないかと考えられています。
さらに、黄斑変性症は、網膜に含まれる脂質の酸化がきっかけとなって、組織内に新しい血管が異常発生し、黄斑部に進出して障害を引き起こすことが原因とされています。
このように、活性酸素は目の組織を傷めて、目の成人病を多発させているのです。
抗酸化力の大変強いルテイン
では、若い人にはなぜ、目の成人病が起こりにくいのでしょうか。それは、目の中に、活性酸素の害を打ち消す働きの強い抗酸化成分が多量に含まれているからです。
その成分とは、ルテインとゼアキサンチンという2種類のカロチノイド(植物に多い色素分)です。この2つの成分は、その構造も性質もほぼ同じで兄弟のような関係にあります。
私たちは、ルテインとゼアキサンチンを食べ物から補って体内に貯蔵していますが、貯蔵する能力は年を取るにつれて衰えてしまうのです。
そうしてこれらの栄誉が不足すると目にさまざまな老化現象が現れてくることがわかっています。
カロチノイドは、自然界に600種類以上あるとされ、私たちが食べ物から摂取しているのは、13種類です。代表的なものとして、β−カロチン(体内でビタミンAに変わる)やリコピンがありますが、目に含まれているのは、ルテインとゼアキサンチンだけです。
ルテインは、網膜全体と水晶体に多く含まれ、一方のゼアキサンチンは、網膜の黄斑部と水晶体に含まれます。
そこで、両者の不足を補うようにすれば、目の病気が防げるのではないか、と考えられて、これまで数多くの実験や研究が行われています(なお、ゼアキサンチンは体内でルテインから作られるため、以下両者を特に区別せずルテインとして紹介します)。
あとの記事で詳しく紹介されているように、米国ハーバード大学のハンキンソン教授の研究では、ルテインの豊富なホウレンソウをたくさん食べることで、白内障の発生率が大幅に低くなったことを確認しています。
また、ハーバード大学のセッドン博士が発表した研究によると、ルテインを日常的に摂取したグループは、ほとんど摂取していなかったグループに比べて黄斑変性症の発生率が43%も低かった、しています。
また、私自身もルテインの栄養補助食品をとったところ、眼精疲労が2〜3日でほぼ解消し、以来、患者さんにもすすめています。
その中で、目の不快症状に悩んでいる30〜70代の患者さん26人にルテイン食品を2週間ほど続けてとってもらう実験を行ったことがあります。
主な症状は、目の疲れが22人、目の痛みが2人、過度のまばたきが1人、かすみ目が1人でした。
その結果、症状が非常によく改善した人が17人、ある程度軽くなった人が7人、一部有効が1人、変化がなかった人は、わずか1人でした。
これは私の推理ですが、ルテインは目の組織の酸化を防ぐだけでなく、目の網膜の光に対する感度を高める働きもあるのではないかと考えられます。
目の感度が上がれば、光が少ないところでも、水晶体の厚みを調整してピントを合わせる毛様体筋をあまり使わないでものを見ることができます。その結果、疲れ目やかすみ目も軽減されるのではないかと思われます。
ルテインの効果的なとり方については、次の記事でくわしく紹介しましょう。
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