コンドロイチン
〜 コンドロイチンは老眼や白内障をしりぞける 〜
水晶体の硬化が老眼の引き金に
40代も半ばを過ぎると、誰でも視力が衰え始めます。「老眼」と呼ばれる現象です。老眼は、目のオートフォーカス機能すなわち自動的に焦点(ピント)を合わせる調節能力の低下で起こります。
人の目はレンズ役の水晶体が厚みを変化させながらピントを調整しています。近くを見るときは水晶体が厚くなり、遠くを見るときは水晶体が薄くなって自在にピント合わせをしているのです。
年をとると、こうした水晶体の柔軟な伸縮性が失われていくのですが、実は、ここにもコンドロイチン硫酸の減少が深く関係しています。
コンドロイチン硫酸は、水晶体と、その水晶体の伸び縮みを調節している毛様体筋(水晶体の周囲の筋肉)に多量に存在し、目の自動焦点機能を円滑に進める潤滑油の役目を果たしています。
これらの組織中のコンドロイチン硫酸が足りないと、毛様体筋は衰え、水晶体の弾力が失われていきます。その結果、水晶体が十分にふくらまなくなって老眼が引き起こされてくるのです。
飛蚊症や角膜の濁りの原因にも
また、コンドロイチン硫酸は水晶体の奥にある硝子体にも豊富に含まれています。
硝子体は、本来、寒天を固めたような弾力に富んだ構造をしていますが、加齢とともにコンドロイチン硫酸が減ると液状化しはじめます。こうした硝子体の変性は「飛蚊症(ひぶんしょう:糸くずや虫が飛んでるように見える病気)」を引き起こす原因にもなります。
さらに、眼球の表面を覆っている角膜もコンドロイチン硫酸が減少すると透明度が維持できなくなって濁ってきます。
目の老化を防ぐ特効物質
このように、中年以降に生じる目のトラブルの多くは、コンドロイチン硫酸の減少が深く関係しています。コンドロイチン硫酸を充実させておけば、目の老化を最小限に食い止めることができるのです。
また、糖尿病性網膜症や眼底黄斑の退化など、失明にいたる目の病気の多くは、網膜にできる新生血管が原因とされています。
コンドロイチン硫酸は、血管新生を強力に阻止する働きがありますから、その積極的な補給は、こうした病気の予防と改善にも有効と思われます。
コラーゲンは皮膚や髪、内臓、骨などに含まれるたんぱく質の一種です。肌をみずみずしく保ったり、内蔵や骨の動きを円滑にしたりと、重要な役割を担っています。
しかし、年齢とともに体内でコラーゲンを作る能力が落ちてしまいます。そのため、身体機能に障害が現れるのです。
目の構成物質 TOP
コラーゲン
― 目の外敵を守る角膜はコラーゲンが多く含まれる ―
コラーゲンの補給が目のケア
目の角膜にはコラーゲンが多く含まれていて、外側の細菌やウイルスなどから目を保護しています。
角膜は、病気が起こると、表面に傷ができたり白く濁ったり、また、周囲の白く見える結膜が充血したりします。
角膜にできた傷が浅い場合には、傷跡を残しませんが、傷が深い(実質)と瘢痕となって白い混濁を残して治ります。この濁りが瞳孔の前の部分にできると、視力が悪くなります。
角膜炎の場合には、角膜の周囲に充血が起こることが多いのですが、原因としてわかっているものは細菌やカビ、数種類のウイルスの感染、アレルギー反応、コラーゲンの不足があり、常に毎日補給することが、目のケアになることは確かです。
目の構成物質 TOP
コンドロイチン硫酸とコラーゲン
結合組織は、細胞と線維、基質の三つで構成されています。このうち「基質」に含まれる代表的な物質が、コンドロイチン硫酸です。
そして、実は結合組織の中でもう一つ、私たちの健康と関係の深い物質があります。それは「線維」の部分に含まれるコラーゲンという線維状のたんぱく質です。
コラーゲンとコンドロイチン硫酸は、互いに協力しながら結合組織の機能を支えていて、いわゆるハード部門をコラーゲンが、ソフト部門をコンドロイチン硫酸というわけです。
したがって、どちらが不足しても、結合組織の機能に支障が出ます。またコンドロイチン硫酸の不足は、コラーゲンの変性を促す要因にもなります。
目の構成物質 TOP
目を構造的に補強する
目の病気の原因を紫外線によるものと考えていますが、目を構成する物質のコンドロイチン、コラーゲン、レシチン等が不足、または老化することによって、目が退化していきます。
ルテインを投与することによって、これ等の物質の老化を食い止めるのですが、不足分は充分に補給された方が回復力は早く、リバウンドも少なくなります。
現在、目の病気で悩んでいる方は、これを機会に総合的に栄養を補給して、目を構造的にしっかりとリペアされたらよいと思います。
コンドロイチン硫酸とコラーゲンが高単位で摂取する方法が開発されています。これを併用されることをおすすめします。