コンドロイチン硫酸と皮膚の老化
皮膚の老化はコンドロイチン不足
コンドロイチン硫酸を意識的にとりはじめた人が最初に実感するのは、肌の変化でしょう。「肌がみずみずしくなった」「くすみが消えて輝きが生まれた」「張りが出てきた」といった声がよく聞かれます。体の外部からコンドロイチン硫酸を補充したことで、健康な素肌がよみがえったことを示すものと思われます。
これはとりもなおさず、皮膚の老化は、体内のコンドロイチン硫酸の不足が重大なカギを握っているということです。
肌のうるおいを保つキーワード
コンドロイチンで肌をみずみずしく
皮膚は、外側から表皮、真皮、皮下組織の三つの層に大別できます。このうち、皮膚の本体をなしているのが、三層の真ん中に位置する真皮です。真皮の約70%はコラーゲン線維で、その隙間を埋める形でコンドロイチン硫酸が存在します。量的には少ないものの、コンドロイチン硫酸はここで皮膚の機能維持に不可欠な働きをしています。
真皮中のコンドロイチン硫酸の役割は、まず第一に、多量の水分を抱え込んで、皮膚の水分量を保持することです。
若い健康な肌は「みずみずしい」と表現されますが、まさに若い人の皮膚は水分が満ちあふれています。赤ちゃんの皮膚は、その際たるものです。そして、この「みずみずしさ」を生み出している原動力が、コンドロイチン硫酸なのです。
それが加齢にともない、真皮中のコンドロイチン硫酸が減ってくると、皮膚の水分はどんどん失われていきます。年をとるごとに肌のかさつきやシワが生じやすくなるのは、こうした水分不足によるものです。
第二に、真皮中のコンドロイチン硫酸は真皮の骨組みを形成するコラーゲン線維を正常に保つ役割も果たしています。
真皮の中のコラーゲンは、細線維を束ねた太いヒモを何本も作り、それらが互いに橋≠かけあって一枚の厚い膜を作っています。若い健康な肌が「弾力」に富むのは、こうしたコラーゲンの構造によるものです。
ところが、年をとるとコラーゲンが変性しやすくなります。細線維の束どうしが余分な橋をたくさん掛け合って、真皮を硬く弾力の乏しい組織に変えてしまうのです。このようなコラーゲンの変性は、加齢によるコラーゲンの新陳代謝の衰えの他に、真皮中のコンドロイチン硫酸の量が減るのとも関係しています。
乾燥肌に88%の改善率
コンドロイチンで表皮細胞を活性化
真皮中のコンドロイチン硫酸は、表皮細胞の活性化にも寄与していると考えられています。
表皮は四つの層に分かれていて、最下層の基底層で随時新しい細胞が作られ、それが徐々に表面に押し上げられて、最終的に角層(アカやフケ)となって剥がれ落ちるしくみになっています。こうした表皮細胞の新陳代謝は、通常28日サイクルで行われていますが、年をとるとともに、代謝の回転が遅くなって、角層がなかなか剥がれ落ちなくなります。そうなると、皮膚の透明感が失われ、シミが沈着する一つの要因にもなります。
この表皮の活動を根底で支えているのが、「真皮」です。土俵の肥えた土地で育つ植物が元気なように、多量の水分を保持した弾力に富む真皮を基盤とする表皮の活性は高く保たれます。その豊かな土壌作りにコンドロイチン硫酸が不可欠なのです。
日頃からコンドロイチン硫酸を十分に補給していれば、肌の老化を食い止め、みずみずしい素肌を取り戻す大きな手がかりになるはずです。実際に、感想肌の人にコンドロイチン硫酸を主成分とした健康食品を30日間とってもらった研究では、88%の改善率が報告されています。
コンドロイチン硫酸の原料は、フカの軟骨から抽出したものと、フカのヒレから抽出したものがある。当然、フカヒレ抽出のものが吸収力がよく、効果もある。欠点は高価であること。
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